8月に発生した台風10号は長期にわたり日本列島に停滞し甚大な被害をおよぼしたことは記憶に新しいですが、近年、異常気象の影響で経験より大きな被害が発生するようになっています。残念なことに「100年に一度」「今まで経験したことがない・・」といったフレーズも耳慣れてしまいました。
災害の多い日本に暮らす以上、「自らの命は自らが守る」意識が大切です。この考えは【避難情報に関するガイドライン】(内閣府(防災担当))でも方針が示されています。この方針に沿って自治体や気象庁等から発表される防災情報を用いて住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、5段階の警戒レベルを明記して防災情報が提供されることとなっています。
自治体から警戒レベル4避難指示や警戒レベル3高齢者等避難が発令された際には速やかに避難行動をとってください。一方で、多くの場合、防災気象情報は自治体が発令する避難指示等よりも先に発表されます。このため、危険な場所からの避難が必要とされる警戒レベル4や高齢者等の避難が必要とされる警戒レベル3に相当する防災気象情報が発表された際には、避難指示等が発令されていなくてもキキクル(危険度分布)や河川の水位情報等を用いて自ら避難の判断をしてください。
避難にあたっては、あらかじめ指定された避難場所へ向かうことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた、近くの頑丈な建物の上層階に避難するなど、自らの判断でその時点で最善の安全確保行動をとることが重要です。
By W
2024/09/02