様々な病気の予防に口腔ケアがとても重要なんです!ご存知でしたか?
先日あるTVで、多くの外国人が「日本人の口は臭い!」と話している番組を観ました。これは日本人の口臭についての感想ですが日本人は「歯周病」の罹患率が高いそうです。残念ですね。口臭の原因は5つあるといわれています。 1「生理的口臭」、2「飲食物・嗜好品による口臭」、3「病的口臭」、4「ストレスによる口臭」、5「心理的口臭」です。さて、今回は3「病的口臭」について少しお話します。
成人の口の中には300種類もの細菌が生息していると言われています。歯に付着した歯垢1mgには1億個以上の細菌がいて、口腔内の清掃を怠ると爆発的に増殖します。病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり、歯周病、むし歯(う蝕)、歯垢(しこう)、歯石、舌苔(ぜったい)、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などがあげられます。
・・・たかが「口臭」。そう思っていませんか?しかし放置しておくと口腔内細菌は血管を通って体全体を巡り、各臓器に侵入・繁殖し様々な病気の原因となります。例えば、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病、誤嚥性肺炎なども口腔内の細菌と大きく関わっています。高齢者に多い「誤嚥性肺炎」は口の中の細菌が唾液に混ざり誤って肺に入り込み発症します。なかでも気づかないうちに唾液や胃液等が肺に入る「不顕性誤嚥」によるものが多く、本人も気づかないまま寝ている間に誤嚥を起こしているそうです。
健康な生活を送り続けるためにも日々の口腔ケアは大切です。国と日本歯科医師会は1989年(平成元年)より「8020(ハチマルニイマル)運動」を推奨しています。これは「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な口腔環境を保つことが大切 です。大切な人の「口臭」が気になったら病的口臭ではないか?先ずは歯科検診をおススメしましょう。
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