関東地方が梅雨入りし約1週間が経ちました。近年、全国的に水害による大規模災害も多発しています。今回は災害に備え身近にいる「要配慮者」についてお話します。
「要配慮者」とは何らかのハンディキャップを抱え周囲の支援が必要な方たちをいいます。一般に体力の衰えのある高齢者、乳幼児、妊婦、病気や何らかの障がいがある人、日本語が理解できない外国人などがあげられます。いかがでしょうか、身近にいらっしゃいませんか?
多くの地域では「要配慮者」に対し自治会・自主防災組織・民生委員・児童委員・隣近所の人たちが連携して助け合う取組みがあります。では、個人規模の活動では何ができるのでしょうか。難しく考えることはありません。要配慮者、支援者が双方で日ごろから挨拶や声かけなど積極的にコミュニケーションを取る事が大切とされています。
では、要配慮者を支援するときの心得を一部ご紹介します
①相手を尊重する ②プライバシーを守る ③コミュニケーションを取る ④できない支援や無理な約束をしない ⑤笑顔で接する ⑥医療行為をしない ・・。
災害が身近に発生しそうな時は、地域の防災無線や最新の情報を確認し早めの準備が必要です。要配慮者は情報の入手や理解が困難なおそれがあるので、支援者は周囲の安全に注意をはらいながら、要支援者の安否を確認し、必要な情報を伝達することが大切です。また避難が必要な場合も要支援者が必要とする支援に注意して行いましょう。
また水害で避難する際は長靴は避け、荷物は最小限にし、リュックなどを利用して両手が使えるようにしましょう。但し無理な避難はかえって危険を伴いますのでご注意ください。例えば・・
1時間に50~80mmの雨が降る状況になると「滝のような雨」となり、河川が溢れる可能性がある危険な状況です。水が出て水深50cmを上回る(ひざ上までの水)場所での避難は危険です。但し水の流れが早い場合は20cmでも困難、水路などがある場所では10cmでも転落の恐れがありますので無理な非難は避け自宅や近隣建物の2階などへ急いで避難してください。
備えあれば患いなし。 定期的に避難袋の中身を確認することもお忘れなく。
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